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ヨセミテ ハーフドーム(Half Dome)登頂 その7 

ハーフドーム登頂記を始めから読む


さて、ずらずら書いてしまいましたが、これで記録は終わり。



最初に記載したとおり、疲れたけれど、その疲れは想定内のもの(上半身の疲れだけ想定外)。
そしてそれ以上に、充実感、満足感、そして少しの達成感を得られました。

何故、達成感は「少し」なのか、その問いに対する答えは、おそらく何かもっと次を目指したいという気持ちが出てきたからということに関連していると思う。
ハーフドーム登頂は一つの目標ではあったし、それを達成できたことは、とりあえず良し。
感動もしたし、満足もした。ハーフドームの山頂に辿り着いたときの気持ちは今でも新鮮によみがえってくる。

でも、もっともっと自分の限界まで挑戦したい、という意欲も少しあって。
勿論、最後の鎖の場面では限界だったし、途中の3.2マイルも、最後のジョンミューアトレイルもすごく疲れた。
しかし、全体的にみて本当に自分のベストを尽くしたかという点で、何か少しだけ物足りない気がして、その分、達成感が少しさっ引かれているような気がする。
まあ、それはハーフドームトレイルのせいではないし、自分の中の問題な訳ですが。


_DSC0084.jpg



「私は頂上にそれを作った。」


"I made it to the top."の 完全な誤訳文だけれど、僕にとっての「それ(it)」って何だろな、と少し考えた。

それは先に書いたことと関連する。


ハーフドームに登ったら人生が変わると言っていた人もいたけど、このトレイルそのものでは、僕はそこまでは言えないかなと思う。
でも、なんだろ、今回の登頂を終えて、心の中に出てきた次なるものへの更なる挑戦の気持ち。ハーフドームの鎖はもう懲り懲りだし(笑)、山登りが大好き!という訳でもないけれど、何か次のものに挑戦してみたい、達成感を味わいたい、と心の中が次のものを欲している。

何歳になっても何かにチャレンジし続ける人生で有りたいとここ数年思ってきたけれど、物事の大小は何でもいいから何かに具体的に挑戦する、その気持ちと実践が、次の挑戦の気持ちを産む、そしてそういったことの積み重ねが人生を変えるものになるのかな、という気がした。僕がハーフドームの頂上に築いたもの、それはそういう人生という挑戦の過程でのメルクマールなのかもしれない。


おしまい



追記:今回は、その後トゥオルミ・メドウズにいきました。ヨセミテバレーも勿論良いけど、本当、ここ好きです。トゥオルミ・メドウズに行ったのは2度目ですが益々好きになりました。あまりミーハーなものは好きにならないタイプだけど、ヨセミテバレー、トゥオルミ・メドウズ含めて、やっぱりヨセミテはすごい。グランドサークルも良いんだけど、ヨセミテの方が自分にはあってる。荒々しくて男性的なグランドサークルと違って、女性的で、包容力があって、その奥深さ、季節の表情、ほんと虜になります(バレー内の人の多さと宿舎の確保が問題ですけど)。9月迄の間に、今のところあと3回行く予定です。

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ヨセミテ ハーフドーム(Half Dome)登頂 その6 



12時に下山開始。

「その3」で添付した写真のとおりの混雑で、400フィート(122メートル)のケーブルを下りるのに45分かかってしまった。
体力的なつらさは上り、精神的な怖さは下りかなと思ってたけど、人の多さもあったし、僕の前の男の人がすごく怖がって慎重に慎重に下りて行っていたので、話をしながらゆっくりと下りることができ、怖さを感じることもあまりなかった。
途中、上の方から水筒、ペットボトルがそれぞれ一つ落ちてきて、そして、帽子、スカーフが宙にまっていた。


1時前から本格的な下山。そこから行きに疲れまくったあの3.2マイルを、行きのお返しとばかりに休みなしに一気に歩く。
でもやっぱりここは長く感じる。特にリトルヨセミテバレーまでの1.2マイル。ほんとにここは1.2マイルかな。下りとはいえ、えらく長く感じてしまった。


リトルヨセミテバレー、ネバダ滝で休憩後、帰りはジョンミューアトレイルを選択。
最後までミストトレイルにしようかどうしようか迷った結果、レンジャーが帰りはジョンミューアトレイルの方が膝の負担が少なくて良いよといってたことを決めてに、距離が長いジョンミューアトレイルを選択。

その選択が良かったのかどうかは、ミストトレイルを下ってないのでわからないけれど、少なくとも今回のトレイルの中で最も面白くない部分になったのは事実。
ネバダ滝での表示によれば距離は2マイル近く長い。だからといって歩きやすいかと言われれば、そうでもない。でこぼこの道。途中からは景観も悪く、ひたすらスイッチバック。膝への負担を考えてこちらを通ったけど、結局膝は最後のこのトレイルで痛めてしまった。ミストトレイルは確かに急だし、ぬれた石段は疲れた足にきついかなとも思うけれど、やっぱり距離が短いのと、暑い日差しの中、冷たい滝や川の近くを歩ければ、行きと同様にリフレッシュできたのではないかという気がしてしまう(勿論人の好みの問題もありますが)。

ジョンミューアトレイルを歩きながら、どうせ膝に負担がかかるなら、次は帰りも絶対ミストトレイルにしよう、と心に決め、しかし、「次」って何だろ、またあの鎖を登るのかな、いや、それはないな、とか考えながら、長い長いスイッチバックをひたすら歩く。

そして、ようやくハッピーアイルのトレイル口に到着。16時半。


全17マイル(27.4キロ)計11時間半(行き5時間、ハーフドーム山頂での休憩2時間、帰りは鎖場での渋滞含めて4時間半)。
十分休みながらのつもりだったけど、当初見込みの12時間より少し早く到着。
シャワーを浴び、一人コーラで祝杯をあげて、キャンプ場に1時間かけて戻り、簡単な夕食後、爆睡。
前日の睡眠不足もあって、21時頃から次の日の朝8時まで眠っていた。



ca_yo_002.jpg
(ハーフドーム。登頂の当日は晴天でした。)


その7へ


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